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BTSが国連総会で演説!

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BTSが9月20日(現地時間)、国連総会特別イベント「持続可能な開発目標(SDGs)モーメント」の開会式でスピーチを行い、「Permission to Dance」のパフォーマンス映像を公開した。

BTSが9月20日(現地時間)、ニューヨークの国連本部で開催された国連総会特別イベント「持続可能な開発目標(SDGs)モーメント」の開会セッションで演説を行った。ユース世代を代表して登壇したメンバーのRM、JIN、SUGA、J-HOPE、JIMIN、V、JUNG KOOKの7人はコロナ禍を生きる若者に向けて、「可能性と希望を信じていれば、予想外の状況でも道を見失うことなく、新しい道を発見できる」とエールを送った。

Photo: John Angelillo – Pool/Getty Images

リーダーのRMは、まず事前にSNSを通じて世界中の10代、20代の若者たちにどんな生活を送っているのか、それぞれの物語や思いをシェアしてほしいと呼びかけたことに言及した。JINが、実際に集まった彼らの声をまとめたボードを見せながら、「気分が良くなるエネルギーを感じられませんか? この2年は、僕自身も戸惑い途方に暮れるときがあったのですが、それでも今を頑張って生きていこう! と叫ぶ人々がいました」と振り返る。

Photo: John Angelillo-Pool/Getty Images

これにJIMINも同意する。「さまざまなチャレンジをできるタイミングに立ち止まってばかりいられません。正直、最初は誰かを責めることもできず、悔しかったです。自分は昨日と同じなのに世界は一変し、無理やりパラレルワールドに連れてこられたような気分でした」

続いてJUNG KOOKも、「入学式や卒業式がキャンセルになったというニュースも残念でした。人生において記念すべき瞬間を逃してしまい、悔いが残ったことと思います。僕たちの場合、長い時間をかけて一生懸命に準備していたコンサートツアーがキャンセルになり、胸が張り裂けそうでした。しばらく僕たちが完成させたかった瞬間に思いを馳せていたように思います」とやるせない気持ちを打ち明けた。

Photo: John Angelillo-Pool/Getty Images

新型コロナウイルスの感染拡大後、喪失感や虚無感を味わった人は多いだろう。だが、「コロナで失ってしまったものに対する一種の哀悼が必要な時期でした。これまで当たり前だと思っていた一瞬一瞬が、どれほど貴重だったかを思い知らされる時間でもありました」とSUGAは言う。

その一つが自然だ。SNSを通じて大切だった瞬間の写真が寄せられ、特に自然を撮影したものが多かったという。気候変動は重要な問題だということに誰もが共感するが、最善の解決方法は何か答えを導くことは決して簡単ではない。今回、BTSは演説を行うにあたり準備をする中で、環境問題に関心を持ち、専攻して学んでいる学生が多いという事実を知ったそうだ。

Photo: John Angelillo-Pool/Getty Images

彼らは「どのように生きるべきか、自ら答えを探しているようでした」とRMが話すと、Vはこう続けた。「僕たちの未来をあまり暗く考えないでほしいと思います。これからの世界のために悩みながら道を探している人もいるからです。僕たちが主人公の物語のページはまだたくさん残っており、エンディングが決められているように言わないでほしいのです」

そしてJUNG KOOKが、「もちろん自分は準備できていても、世界が止まったような気分になるときもあるし、道を失ったような気分になるときもあります。僕たちもそういうときがありました」とつけ加えた。

Photo: John Angelillo-Pool/Getty Images

そんなBTSは、同世代の若者たちが新しい挑戦をすべき大事な時期を失ってしまったことから、“コロナ・ロスト・ジェネレーション”と呼ばれていることに異議を唱えた。「大人たちの目に見えないからといって、道を失ったとは言えないのではないでしょうか?」とRMは疑問を呈し、「オンライン上で友人たちと交流し、新しいことを学び始め、もっと健康的になるための努力をしている人が多いです。道を失ったというより、勇気を出して挑戦を続けている最中の姿に見えます」とJIMINは指摘した。

だからこそ、彼らには“ロスト・ジェネレーション”ではなく、“ウェルカム・ジェネレーション”という名前がふさわしいとして、JINは「変化を恐れるというより、“ウェルカム”と受け入れて前に進んでいる世代という意味です」と訴える。これにRMも賛同して、「可能性と希望を信じていれば、予想外の状況でも道を見失うことなく、新しい道を発見するだろうと信じています」と語った。

Photo: John Angelillo-Pool/Getty Images

変化の荒波に直面しているのは、BTSも同じだ。パンデミック後、初めて渡米した7人の動向に多くの注目が集まっていることに触れ、J-HOPEはメンバー全員がワクチン接種を終えたことを明かした。

「重要なのは、変化を前にどのような選択をするかではないでしょうか? 僕たちが国連に来るという話を聞いて、ワクチン接種をしたのか気にされる人々が多かったのですが、この場を借りて申し上げると、7人全員がワクチンを打ちました」

Photo: John Angelillo-Pool/Getty Images

「ワクチン接種は、僕たちを待っているファンに会うため、そしてこの場に来るために取得しなければならないチケットのようなものだったと思います。僕たちは、今日お伝えしたメッセージのように今できることをしているところです」とRMが続けると、Vはこう呼びかけた。

「ワクチン接種もそうですし、新しい日常を続ける努力も続けていますから、おそらく直接会える日もそう遠くないでしょう。また会える日までに前向きな気持ちで日常を過ごしてください」

100万人以上がリアルタイムで視聴した演説の最後を、RMは次のように締めくくった。「世界が止まったと思いましたが、少しずつ前進しています。全ての選択は変化の始まりだと信じています。エンディングではありません。新しく始まる世界で、お互いに“ウェルカム”と言ってほしいのです。今からお聞かせする”Permission to Dance”は、みなさんにあらかじめお伝えしたい僕たちのウェルカムの挨拶です」

BTSが国連総会で演説するのは、今回が3度目となる。2018年9月、第73回国連総会で国連児童基金(UNICEF)の世界的パートナーシップ「ジェネレーション・アンリミテッド(無限の可能性を秘めた世代)」が発足したイベントで、世界中の若者たちに向けて「自分自身を語ろう」とリーダーのRMが代表として伝えた。

コロナ禍の昨年9月には、オンラインで開催された第75回国連総会でパンデミックによりこれまでの生活が一変し、将来への不安を抱えて日々を過ごす世界中の若者たちに向けて、「人生は続くだろう。 一緒に生きていこう。(Life goes on. Let’s live on)」という応援のメッセージを発信。メンバーの一人ひとりがコロナ禍の先の見えない毎日で感じていた不安、音楽やファンへの想い、大切だと思うこと、未来への希望など、それぞれの素直な思いをビデオメッセージで語った。

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