現地時間2月7日(日)に開催されたスーパーボウルのハーフタイムショーに出演したザ・ウィークエンド。衣装にまつわる裏話が明らかになった。

スーパーボウルのハーフタイムショーで迫力のパフォーマンスを披露したザ・ウィークエンド。イルミネーションで作った街並みやミラールームの迷路など多額の費用をかけて作ったステージも注目を集めたけれど、実は衣装も豪華! 昨年3月にアルバム『After Hours』をリリースして以来、彼は一貫して赤いジャケット&黒いパンツ姿で公の場所に登場してきたが今回着用したジャケットは「ジバンシィ」のカスタムメイド。なんと4人の刺繍職人が250時間以上をかけて手で刺繍を施したという。デザインしたのは「ジバンシィ」のクリエイティブ・ディレクター、マシュー・M・ウィリアムズ。

ウィリアムズはスーパーボウル開催に合わせて声明を発表。「信じられないような素晴らしいスーパーボウルのショーのためにザ・ウィークエンドの衣装を用意できたことは名誉なことだ。私にとってファッションは着ているものにその人の個性を吹き込むこと。ザ・ウィークエンドは彼のエネルギー、キャラクター、ファッションセンスで彼のスタイルに命を与えた」とコメントしている。

ちなみにザ・ウィークエンドは『After Hours』発表後、特殊メイクで傷を作った顔でMVや授賞式に登場するパフォーマンスを続けてきた。昨年11月に行われたアメリカン・ミュージック・アワードでは顔に包帯を巻きつけた姿で登場、今年初めに公開されたMV「Save Your Tears」ではその包帯を外し整形したかのような顔を披露していた。この一連の演出についてザ・ウィークエンドはスーパーボウルの直前に初めて口を開いた。雑誌『バラエティ』のオンライン版に「頭に巻いた包帯は人を喜ばせ、人に認められたいというハリウッドのセレブリティたちの馬鹿げた文化を意味するもの」だと説明。今回のハーフタイムショーに包帯をつけたバックダンサーたちが登場したのも、ハリウッドの虚飾を表現するためだと見られている。
インタビューでは「この演出は連続したものだ。進むにつれてこのキャラクターのストーリーが不条理なレベルにまで達するがわかる」「みんなには僕が魅力的に見えることよりも説得力のある物語を語ることの方が大切だということが理解できたのではないかと思う」と語っていたザ・ウィークエンド。ハーフタイムショーという大舞台を終えた彼が、次にどんな新たなストーリーを見せてくれるのか楽しみにしたい。