現地時間 6月2日(火)に実施された「ブラックアウト・チューズデー」。黒い画像をアップしたエマに対する批判が浮上、エマが声明を発表している。

Dia Dipasupil + Getty Images
仕事から離れてブラックコミュニティとの連帯を考え実行しようと音楽業界が呼びかけ、世界中で行われた「ブラックアウト・チューズデー」。SNSでは多くのセレブたちが黒い画像をアップしていた。
エマもその1人。でもその投稿に対して批判の声が勃発! これまで画像の周りに白い枠をつけたスタイルで投稿してきたエマは今回も黒い画像に枠をつけてアップした。ネット上にプロフィール欄の見た目をよくするためだという指摘が浮上、「偽善的だ」とコメントが書き込まれた。「こんなときでもまだ見栄えを重視するの?」と疑問を呈する人も。またエマはこれまで男女格差について力強いメッセージを発信してきたが、今回の人種差別への抗議活動やそのきっかけになったジョージ・フロイド事件については何もコメントしてこなかった。彼女が自分のプラットフォームを使ってこの問題について語ってくれないことに対し、失望を露わにする人も現れている。
courtesy of Emma Watson via Instagram
これを受けてエマがインスタグラムに声明を発表した。「過去でも今でも認識されていない、また責任が明らかにされていない人種差別があまりにもたくさんあります。白人至上主義は階層、支配、搾取、抑圧のシステムの1つとして社会に深く埋め込まれています。白人として私はこの恩恵を受けてきました」。
「私たちは個人として反人種差別主義者になるため、自分の内面で一生懸命努力していると感じているかもしれません。でも構造的な制度として私たちの周りにある人種差別と闘うために外側から働きかけていくことが必要なのです。構造的な人種差別を無意識のうちに支持しそれを存続させてしまうことに繋がる様々な行動について、私は今、学んでいるところです」。
エマは最後にこれから数日間、その学習を通して見つけ、役立つと思ったサイトを紹介していくとコメント。「みんなの怒りや悲しみ、痛みを理解しています。それがあなたにとってどのようなものなのかは計り知れない。でもそれは理解しようとしていないということではないのです」。
アメリカから世界中へと広まっている人種差別に対する抗議活動。構造的、制度的な人種差別をはじめ、エマの指摘を改めて考えてみたい。