マット・デイモンは『アバター』(09)での主演を断り、結果として2億5000万ドル(約269億円)もの収入を逃していたそうだ。

2009年公開のジェームズ・キャメロン監督によるSF大作『アバター』で、サム・ワーシントンが主人公のジェイク・サリー役を演じたが、当初マット・デイモンに主演のオファーがあったという。UK版『GQ』11月号のインタビューで、マットは結果として2億5000万ドル(約269億円)もの収入を逃したことになる決断をこう振り返っている。
「ジェームズ・キャメロンから『アバター』への出演オファーがあったんだ」「ジェームズは『いいかい。誰かが必要なわけじゃないんだ。名の通った俳優はいらない。君がオファーを受けないんなら、無名の俳優にこの役をあげるつもりだ。この映画に君が必要ってわけじゃないからね。でも君が受けるなら、利益の10パーセントをあげるよ』って言ってきた」
「この話をジョン・クラシンスキーと一緒に『プロミスト・ランド』(12)の脚本を書いてる時に話したんだ。そうしたら、ジョンには『あの映画に出てたとしても、お前の人生は何にも変わってなかったと思うよ。ただ、この会話を宇宙でしていたかもしれないけどね』って言われたよ」「実際、僕はどの俳優より損しただろうね」

当時、『ボーン』シリーズのためにオファーを蹴ったというマットだが、これまで手がけてきた作品数は少ないものの、そのどれもが成功を収めているキャメロン監督と仕事をしなかったことは後悔しているようだ。「断ったことで、ジェームズとこの先一緒に仕事するチャンスを失ってしまったと気づいたよ」「それはものすごく残念だけど、子どもが食べていける稼ぎはあるからね。これでいいんだ」