
英国の故フィリップ殿下(左)、ヘンリー王子(右)と妻のメーガン妃(中央、2017年12月25日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】エリザベス英女王の夫フィリップ殿下が9日に死去したことを受け、孫のヘンリー王子とその妻メーガン妃が追悼メッセージを発表した。王子夫妻については、フィリップ殿下の葬儀への参列予定をめぐり臆測が飛び交っている。
王子夫妻が設立したアーチウェル財団は、公式ウェブサイトを更新。トップページからドロップダウンメニューや他のページへのリンクなどを排除した上で、短い追悼文を掲載した。
追悼文には「エディンバラ公殿下をしのんで」との文言の下に、殿下の生没年である「1921~2021」、そして「奉仕に感謝いたします……。別れは誠に惜しまれます」とのメッセージが記されている。
ヘンリー王子夫妻は昨年、公務の第一線から退き、現在は米ロサンゼルスで暮らしている。フィリップ殿下の訃報から程なくして、王子の葬儀出席のための帰国がいつになるのかや、現在第2子を妊娠中のメーガン妃が同行するかどうかについての臆測が飛び交い始めた。夫妻は今のところ、帰国予定について発表していない。
王子夫妻は先月、米人気司会者オプラ・ウィンフリー氏とのインタビューで、英王室内での人種差別が王室離脱の一因だったと告白した。メーガン妃は黒人の母親と白人の父親を持つ。
この衝撃的インタビューにより英王室は、王子の母ダイアナ元皇太子妃が亡くなった1997年の交通事故以来、最大の危機に陥った。こうした中でヘンリー王子夫妻が帰国時、王室メンバーからどう迎えられるかという疑問も生じている。
メーガン妃は今夏、第2子となる女児を出産予定であることから、英国への渡航には問題が生じる恐れがある。また、新型コロナウイルス対策として検査や隔離が求められる可能性もあるが、夫妻はこうした規則の適用を免除されるかもしれない。【翻訳編集】AFPBB News