先週アルバム『Folklore』をリリースしたテイラー・スウィフト。ロゴの盗作疑惑が浮上している。

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先週、アルバム『Folklore』をサプライズリリースしたテイラー・スウィフト。公式オンラインストアではアルバムの他にファーストシングル「カーディガン」にちなんだカーディガンやTシャツなど、グッズも販売している。問題となっているのはそのグッズについているロゴ。アフリカ生まれのブランドやアフリカの民族が作った、その土地ならではのグッズを販売するオンラインショップ「The Folklore」を運営しているアミラ・ラスールが指摘している。SNSで「テイラー、ちょっと待って。『Folklore』という名前を使った上に、黒人女性たちのロゴを盗むってどういうこと?」「私たちの会社のロゴを盗んだのではないかと思っている。この盗作を見逃すことはできない」と非難している。
courtesy of Amira Rasool via Instagram
これにテイラーはすぐに対応。テレビ番組「グッドモーニング・アメリカ」を始め複数の媒体に声明を発表した。「昨日、私たちはアルバム『Folklore』のグッズのいくつかで『folklore album』という表記の前に『the』を使うことに問題があることを認めました。「the」の入ったグッズはまだ生産も出荷もしていません。私たちはアミラのリクエストを尊重し、すでにグッズを注文している人にデザインを変更することを伝えました」とコメント、グッズのロゴを変えることを明らかにした。
アミラもこれに納得。「テイラーのチームが私の会社のブランドに損害を与えたことを認めてくれたことを称賛する」とコメントを発表。「私はテイラーが女性のクリエイティブな権利を守るために取り組んできたことを知っている。彼女のチームが私たちと同じ考えを持っていることを嬉しく思う」。
courtesy of Taylor Swift via Instagram
さらにテイラーはアミラに直接メッセージも。「あなたの仕事を尊敬しています。あなたの会社と8月3日にスタートする『ブラック・イン・ファッション・カウンシル』に寄付し、支援したいと思います」とコメント、ファッション業界における人種差別撤廃のために新しく作られた評議会を支援することを表明した。これにアミラも「ありがとう」とコメント、問題が解決したことを明らかにしている。
アミラ自身がアフリカ系であり、彼女のサイトもアフリカのビジネスを支援するものだったことから、今回の疑惑は人種差別問題にも発展しかねなかった。でも素早く間違いを認め、さらにファッション界での人種差別撤廃へのムーブメントへの支持も表明するとはさすが。差別や女性の権利の問題に熱心に取り組んできた彼女だからこそできた対応と言えそう。