たった14歳で「世界で最も影響力ある100人」に選ばれたミリー・ボビー・ブラウン。15歳となった現在も、ますます活躍の幅を広げ、多才ぶりを発揮している。
つい先日も起業することを発表し世間を驚かせたが、一方で「ニキビが出来ても平気」と語るなどティーンズらしい一面も。世界を席巻している若手女優ミリーの素顔、そしてその輝きの裏にある光と影とは……。

女優、モデル、ユニセフ(国連児童基金)の親善大使など、多方面で活躍するなか、先ごろコスメブランド「フローレンス・バイ・ミルズ」を起業したミリー。
インタビューでメイクに対する思いを明かし、その中でニキビも成長過程の一環なので気にすることはないと話している。
「ニキビが出来ることもあるわよ。明日きっと出来ているでしょうね」
「でも実のところ、好きなのよね。どうしてだか分からないけど」
「私は成長に感謝しているんだと思う。自分が成長しているってことにね」
また、メイクについては、「自分自身でいられるなら、メイクっていいと思うわよ。それは他の人がどう思うかではなくて、自分を気持ち良くしてくれるものであればね」と語る。
そんなミリーは、9歳で子役デビューし、10歳くらいからメイクをする機会が増えたが、化粧品によって肌荒れに悩むことが多くなったという。そして、自分や同世代にとって本当に必要な化粧品を作りたいという想いから、なんと自ら「フローレンス・バイ・ミルズ」を立ち上げ、こだわりのコスメラインを発表したのだ。
化粧品は、PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)も認定するクルエルティー(動物実験)フリーのビーガン処方。全ての肌色に対応し、10代でも使いやすい安全性の高いアイテムで、価格も10ドル(約1100円)から34ドル(約3600円)までと良心的な設定となっている。
またブランド名にはこんな想いが込められているようだ。
「個性と勇気についてのブランドだって思った。それを兼ね備えていたある人(祖母のフローレンス)へ捧ぐ名前にしようって」
売り上げの一部は、ミリーの友人で急性骨髄白血病との1年3か月の闘病生活後に帰らぬ人となったオリヴィア・ホープ・ロルッソに因んで設立されたチャリティ、オリヴィア・ホープ・ファンデーションに寄付されるという。
21歳でビリオネアとなったカイリー・ジェンナーでさえ、コスメブランド「カイリー・コスメティクス」を起業したのは18歳のとき。そう考えると、15歳でコスメブランドを立ち上げたミリーのすごさに驚くばかりだ。
◆学校でのいじめ、難聴、売れなかった時代を乗り越えて
すでに大物感あふれるミリーだが、ここに至るまでの道のりは決して平たんではなかったようだ。
2004年にスペインで生まれ、その後移り住んだイギリスで子供時代を過ごしたが、まだ10歳にも満たないときに一家でアメリカへ移住。ハリウッドで女優になることを目指していたミリーのためだったが、なかなかオーディションに受からず、役に恵まれなかった時期もあったという。一家の生活は厳しくなり、いったんイギリスに戻らざるを得ない状況となったが、そんななか、Netflixの大人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』でイレブン役を獲得し、大ブレークした。
また、成長とともに美しくなるミリーにファッション業界からもラブコールが絶えず、高級ブランドの顔としても活躍している。
その一方で、最年少でユニセフ(国連児童基金)の親善大使にも任命され、世界の子供たちを取り巻く環境をより良くしていくべく、積極的に活動している。なかでもミリーが最大の関心を抱いているのは、子供たちのいじめの問題だという。というのも、自身もイギリスに住んでいた時代に学校でいじめを経験し、転校を余儀なくされた過去があるからだ。それだけに「いじめに対して声を上げることは、私にとって特に重要なこと」と語っている。
さらに、その見事な演技力からは想像できないが、実は片耳が難聴を患っているという。だが、それも気にせず、大好きなラップを歌っていたら、みるみるうちに上達。人気バンド「マルーン5」のライブに飛び入り参加し、その歌唱力が絶賛されるまでになった。
まだ15歳という若さで、様々なことに挑戦するミリー。その姿に刺激を受け、前向きになれるファンは決して少なくないはずだ。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>